人間・社会系部門

揺れる木造― 五重塔と木造住宅、その構造と挙動を探る

研究室概要

木造建築を中心に、自然素材(木、石、土)を建築物に活用する可能性を、構造的な観点から研究しています。
今年度は、自然災害に対する木造建物の応答(地震や強風などの外力を受けて建築物が振動する現象)について、これまでに研究成果を公開します。

担当教員 / 研究室
腰原 幹雄
開催場所

5月30日(金)

Ce棟 4階:Ce406

5月31日(土)

Ce棟 4階:Ce406

本展示では、「揺れる木造 ― 五重塔と木造住宅、その構造と挙動を探る」というテーマのもと、自然災害に対する木造建築の応答のしくみを、これまでの研究成果を通じてご紹介します。在来軸組構法による一般的な木造住宅と、伝統構法による歴史的な五重塔は、姿形も構造形式もまったく異なりますが、どちらも地震や風といった外力に揺さぶられるという共通点があります。腰原研究室では、振動台や風洞を用いた実験のほか、解析ソフトを用いたシミュレーションによって、古今東西の木造建築について構造性能の研究をしてきました。今回の展示では、それらの成果を、模型や映像などを通じてわかりやすくご紹介します。建物が「揺れる」とはどういうことなのか、どうすれば安全に暮らせるのか。木造建築の世界を、ぜひ体感してください。

木造住宅の振動台実験(2007)
木造住宅の解析(2024)
五重塔の振動台実験(2008)
五重塔の風洞実験(2025)