
都市と建築の音環境ー坂本研究室
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(3) すべての人に健康と福祉を
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(11) 住み続けられるまちづくりを
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(12) つくる責任 つかう責任
研究室概要
私たちは音に囲まれて生活しています。坂本研究室では,都市・建築空間により良い音 環境を実現するべく,音環境の予測,計測,評価,制御に関する研究を行っています。 研究室のHP(常設)もあわせてご参照ください。
私たちの研究室では現地・オンラインで次のイベントを開催します。奮ってご参加ください。
(現地開催)音響実験室公開
(オンライン)3次元音場再生システム紹介
- 担当教員 / 研究室
- 坂本慎一
研究トピックの紹介
音場予測
より良い音環境の創出や音環境の適切な評価のためには、様々な音場・音響現象を正確に予測・解析する技術が必要です。本研究室では、コンピューターを用いた音響数値解析、特に音場を正確にシミュレートできる波動音響数値解析に関して、手法の開発やその適用性向上のための研究を行っています。開発した技術をホールなどの室内音響予測,室内外音場シミュレーション,屋外騒音の予測手法の開発に応用しています。
3次元音場再現システムを用いた音場の評価
音響工学の心理学的アプローチにおいては、コンサートホールの響きから環境騒音まで、さまざまな現実の音を実験室内に再現し、それに対する人の反応を調べる方法が有効です。そのための手法の一つとして、3次元音場再現システムを音響実験室に構築し,種々の心理実験に適用しています。
関連研究
・中島, 横山, 坂本, 田中, 司馬,愛知県立芸術大学音楽学部新校舎の音響設計 その2 レッスン室の設計プロセス, 日本音響学会講演論文集, pp.1109-1110, 2013.
・飯田, 永井, 朝倉, 米村, 李, 坂本, 原, 笹川, 猪又, 大断面トンネル内の避難誘導に関する聴感試験, 日本騒音制御工学会秋季研究発表会講演論文集, pp.209-210, 2016.
・李, 坂本, 菅原, 池田, 駅コンコースにおける音環境評価のための実測調査および聴感評価実験,日本建築学会環境系論文集,第84巻,第765号,983-992, 2019.
道路交通騒音の予測と計測
身の回りの騒音は,私たちの生活の質(Quality of Life)に大きな影響を及ぼします。一般に環境騒音と呼ばれる騒音のうち,自動車を音源とする道路交通騒音は,私たちの生活に最も身近な騒音であり,その影響は広範囲にわたります。生産技術研究所の応用音響工学研究室(環境音響工学研究室)は長年にわたり道路交通騒音の予測法の開発に携わってきました。その研究成果の多くは,日本の標準的な道路交通騒音予測モデルASJ RTN-Model等に取り入れられています。
騒音の評価
居住環境には様々な騒音が侵入し,ときには問題になることがあります。環境アセスメントのためには,騒音の計測,再現,評価を行い,音に対する人間の心理反応を調べる必要があります。本研究室では,2017〜2019年度環境研究総合推進費を受けて「風力発電施設等の騒音に含まれる純音性成分による不快感の評価手法の研究」を実施しました。
関連研究
・Yonemura, et al. (2021), IJERPH, 18, no. 13: 7127.
その他研究トピック一覧
室内音響:オーディトリアムの音響設計,スピーチプライバシーの評価,学校音響
建築音響:建物ファサードの遮音性能向上
音響計測法:インパルス応答測定,遮音測定,反射・吸音(インピーダンス)測定
音場予測手法の開発:波動数値解析手法
音場シミュレーション手法の開発と主観評価実験:6チャンネル収音・再生システム
環境騒音:道路交通騒音,鉄道騒音,風車騒音,設備騒音
坂本慎一/坂本研究室