
生体の高品位保存技術
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(2) 飢餓をゼロに
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(3) すべての人に健康と福祉を
研究室概要
本公開では,臨床検体やバイオ薬剤,移植等に用いる細胞,養殖用魚卵等の保存技術で重要となる水分子の分子運動や結合状態を測定する技術の応用について紹介する。
本研究室では,
1) 相変化(沸騰,蒸発,ガラス化,凝固)の速度過程・熱力学特性の計測と,それらを含んだ熱物質輸送現象の(数値)解析,
2)誘電分光による生細胞の各部位の電気特性の測定および非定常電場解析
3)物質(生体等)内の水(自由水・結合水)の赤外・誘電分光と水分子の運動・水素結合特性の解析・測定
を学術的基礎として,下記の3つの問題の解決に取り組んでいる.
1. タンパク質-細胞-生体組織等の生命系や,バイオ薬剤,食物,医療検体等のソフトマテリアルの 劣化・失活,を予測・評価し,制御するにはどうしたらよいか?
(Keywords:バイオバンク,常温乾燥バイオ薬剤,食品保存)
2. 赤外分光や誘電分光で検出される色々な物質中の緩和現象から,測定対象のマクロな特性を予測できるか?
(Keywords:近赤外分光,誘電分光)
3. 水分子の運動状態や水素結合の状態を,添加する物質により予測・制御できるか?
(Keywords:回転緩和時間,分子動力学,水分子)
- 担当教員 / 研究室
- 白樫 了
白樫了/白樫研究室