情報・エレクトロニクス系部門

電気を流すゴムで作る柔らかいエレクトロニクス

  • (3) すべての人に健康と福祉を

  • (9) 産業と技術革新の基盤をつくろう

研究室概要

我々は柔らかく伸び縮みする電子材料・デバイス技術を使って、人とエレクトロニクスがより自然に調和する未来を目指しています。人を含む生体はとても柔らかいですが、これまでのエレクトロニクスのほとんどが固いものです。ここでエレクトロニクスを生体のように柔らかいものにできれば、長時間装着しても違和感のないウェアラブルデバイスや、生体のような皮膚を持ったロボットなど、生体への機械的な親和性が高く、よりインタラクティブな電子デバイスを実現することができます。

担当教員 / 研究室
松久研究室

我々は柔らかく伸び縮みする電子材料・デバイス技術を使って、人とエレクトロニクスがより自然に調和する未来を目指しています。人を含む生体はとても柔らかいですが、これまでのエレクトロニクスのほとんどが固いものです。ここでエレクトロニクスを生体のように柔らかいものにできれば、長時間装着しても違和感のないウェアラブルデバイスや、生体のような皮膚を持ったロボットなど、生体への機械的な親和性が高く、よりインタラクティブな電子デバイスを実現することができます。

ゴムといえば絶縁体の代表格ですが、様々なナノマテリアル(金属ナノワイヤ、ナノカーボン、高分子半導体など)を駆使し、柔軟性と電気特性のトレードオフを突破する材料を開発しています。基礎理解に加え、デバイスから応用までを見据えているために画期的な材料開発ができます。これまでに、世界最高導電率の伸縮性導体インク、高解像でパターニングできる伸縮性透明導体、高移動度の伸縮性半導体材料などの開発に成功してきました。

研究室で開発した材料を使って柔らかいセンサ(歪、圧力、温度、光など)やディスプレイ、回路素子(トランジスタ、ダイオード)の開発を進めています。これまでに、超高感度な伸縮性歪センサ、皮膚と一体化する超薄型ディスプレイ素子、世界最高周波数で駆動できる伸縮性ダイオード、伸縮性リチウムイオン電池などを実現してきました。

超柔軟な電子デバイスは、我々生体と同じくらい柔らかいため、ヒトと調和する次世代のヒューマンインターフェースを実現できます。例えば、コンピュータ用の新規I/Oインターフェース、装着感のないヘルスケアセンサ、ロボット用の電子人工皮膚などが挙げられ、様々な他分野の研究者と共同開発を進めています。